イギリスの通信規制当局であるOfcomが、衛星を利用した携帯電話の直接通信サービスを年内にも承認する可能性があることを発表しました。この技術が実現すれば、山間部や離島といった通信接続が難しい地域でも、通常のスマートフォンを用いた通話やメッセージの送受信が可能になります。
衛星通信の導入で全国100%のモバイルカバーへ
現在、イギリスでは都市部を中心に携帯ネットワークが発達していますが、山岳地帯や田舎、沿岸地域では電波が届かず、通信が困難な場所が多く存在します。そこで、Ofcomは「ダイレクト・トゥ・デバイス」技術を用いた衛星通信サービスを導入し、従来の通信インフラを補完する計画を進めています。
- 緊急時(999番通報含む)の通信手段として活用
- 災害や停電時にもバックアップ通信となる
- 海上の船舶や孤立した地域の利便性向上
すでに実証実験も成功、Vodafoneが世界初の衛星ビデオ通話を実施
2025年1月には、大手通信企業のVodafoneが通常のスマートフォンを使用し、西ウェールズの山中から衛星を通じたビデオ通話に成功しました。この成功例を踏まえ、今後の衛星通信サービス拡大への期待が高まります。
規制変更と今後の展望
Ofcomは、現在のモバイル周波数(3GHz以下)の利用許可を改訂する形での導入を検討しています。しかし、新規ライセンスの設立や、特定条件下でのライセンス不要の運用など、いくつかの選択肢も提示しています。どの方法を採用するにせよ、既存の通信ネットワークとの干渉を防ぐ厳格な条件が課されることになります。
規制改訂案に関する意見公募は2025年5月20日まで行われ、その結果を踏まえて年内にも正式な運用許可が下りる可能性があります。
AppleやSamsungも衛星通信対応のスマートフォンを展開
海外ではすでにAppleの
まとめ
イギリス国内の通信インフラ拡充のため、衛星を活用した新たなモバイルサービスが年内にも導入される見通しです。通信の届かない地域での利便性向上だけでなく、災害時の通信手段としても期待されており、日本でも今後同様の技術導入が進む可能性があります。

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